未来に向けた課題

今年は5月に梅雨入りし、7月は豪雨続きだったりメリハリのありすぎる気候が続いていますね。ようやく今週末から夏本番になりそうです。京都は今週末から祇園祭りの宵山、山鉾巡行も行われ疫病退散の願いが叶うことを期待する今日この頃です。

天気が不安定ではありますが、雨雲レーダーがリアルタイムで見れたり、天気予報サービスを提供している民間企業の台頭など急速に情報網が発達し、精度もあがってきているようです。ネット社会の賜物であり、IotやAIによる観測が進んでいる事を実感します。

この20年で社会は大きく変化し、スマホという当時の高性能パソコンが手の中に収まっています。また、アップルやGoogleといったプラットフォームベンダーが車を作ったり、イーロンマスクやジェフベゾスは真剣に月や火星移住計画に取り組んでいます。実現するスピードは今まで以上に想像をはるかに超えることになるのでしょう。また、生成系AIの台頭により、従来のビジネスモデルの大きな変革期に差し掛かかっています。本物を目利きする時代、専門領域をより深堀りできる人材がAIを凌駕する時代になるのです。間違ってもリアルターミネーターの世界を作らないよう、制御不能に陥らないような取り組みも並行して行う必要があります。

インフラは整い情報も整理されてきてはいますが、肝心の気候変動は加速するばかりで、抑止することはできませんね。いずれ春と秋がなくなり夏と冬の二季になって熱帯気候になってしまいそうな勢いです。気候変動に人類が順応できるのか、気候変動を抑止することができるのか、この答えは予測できませんが、この間の自然や社会の変化は喫緊の課題となっています。平均気温の上昇、夏の南極の氷が溶ける、異常気象の連鎖、など地球が経験したことがない予測不能な状況に陥ています。世界的には人口増に伴う食糧問題、反面日本は少子高齢化の先進国状態。人材不足に伴うアンバランスな状態など課題との闘いが常態化している現代。人類が経験したことのない課題に直面している現実を受け入れ、真正面から向き合う姿勢が必要だと感じる今日この頃です。

ソフトウエア開発のトレンド

政府が掲げた働き方改革からコロナ禍を経て世界中で急激にデジタル化が進みました。

オンラインツールを利用したハイブリッドワークが広く浸透し、企業のデジタル化が急速に進んだことで、あらゆる業界のソフトウェア開発チームの業務が爆発的に増加しました。それに伴いソフトウェア開発者の人材不足は深刻な問題となっています。2025年には400万人規模の人材不足に陥ると見込まれています。

高品質なソフトウェアを迅速に拡張・デリバリーすることは、それほど簡単なことではありません。Chat-GPTの発表に伴い生成系AIをはじめとする技術は大幅に進化し、新たなクラウドサービスが日々登場するなど、ソフトウェア開発環境は複雑さを増すばかりです。

このような状況を打開するための方策として従来のウォーターフォール型開発ではなく、アジャイル開発に移行されている開発チームも増加していると思います。

また、最近ではDevOpsという概念も提唱されてきました。開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた混成語であり、開発担当者と運用担当者が連携して協力する(さらに両担当者の境目もあいまいにする)開発手法をさします DevOpsの目標の一つは、より信頼性の高いアプリがより早く頻繁にリリースされる環境を作ることであり、この目標を達成するためにリリース管理者は継続的なデリバリー方法を取りながら、アプリケーションリリースの自動化や継続的な統合ツールなどを利用し始めています。

その中には専門的なローコード開発ツールによる開発が注目されています。

ローコード開発手法は、企業が抱える課題の多いプロジェクトにも採用されるなど、ここ数年で著しく普及が進んでいます。

2025年までに企業が新たに開発するアプリケーションの70%は、ローコードまたはノーコードの技術を利用して開発されるようになると予測しています。

ローコードプラットフォームは、開発プロセスを抽象化することで、開発者がアプリケーションやシステムを構築する際に直面する複雑さを取り除く開発プラットフォームです。優れたローコードプラットフォームは、細かな制御に適したコントロール機能を備えています。

ローコードプラットフォームを活用すると、依存関係管理、コーディングの検証、自動ビルドといった反復的で退屈な作業をプラットフォームに任せ、開発者は製品の差別化につながるイノベーティブな作業に集中できるようになります。

2000年頃からリリースされ、利用されてきましたが人材不足などの諸課題を解決するツールとして、次世代の開発を担う開発プラットフォームなのです。

 

宇宙開発

この所、民間ロケットによる宇宙開発のニュースが取り上げられるようになりました。先日は日本の宇宙ベンチャーのispaceの月面着陸失敗したようですね。80メーターまでは順調だったそうですが、燃料切れの可能性など調査結果がまたれるところです。H3ロケットも失敗し、日本の技術力低下も懸念されているようですが、そもそも打ち上げている数がアメリカをはじめとする諸外国に比べても格段に少ないようです。

新しい技術は失敗を繰り返し精度を上げていく必要があります。打ち上げにかかるコストをいかに抑えるか、再利用できるロケットの性能をあげコストも抑えてチャレンジしていく。失敗は成功のもとと考えチャレンジし続けてほしいものです。

宇宙の開発は想像できない領域ですが、月に眠る資源を利用して、火星探索への中継地にするなどより具体化しています。移住は夢物語のようですが、視点を変えて宇宙規模で妄想することが大事なのかもしれません。

柔らかな思考で好奇心を持ってチャレンジすることを忘れずに妄想していきましょう!

設立3周年のご挨拶

2023年3月1日の本日、井口経営企画事務所は設立3周年の節目を迎えることができました。

2020年1月に前職の代表を退任し、同日に退社し、同年3月1日から開業した途端、コロナ禍に突入。嵐の中の船出となりましたが、荒波の中猪突猛進し無事にこの日を迎えることができました。

これもひとえにお客様のご愛顧ならびに関係各位のご支援・ご協力のお陰でございます。この場をお借りして心より御礼申し上げます。

これより創業4年目に突入しますが、これまで以上に経営の活性化をご支援できるよう精進してまいります。次は10年目を目指して邁進して参る所存です。

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2023年3月1日

代表 井口 準

ChatGPT

昨年末、大々的に発表されたChat GPT。2015年に設立されたopenAIという人工知能研究所が開発したチャットボットのモデルです。Transformerと呼ばれる深層学習の手法を用いた言語モデルGPT3を基に構築されています。

次世代AIなどと騒がれており、プロトタイプのリリース後のユーザー数が100万人を突破を5日で達成し、既に1億をこえています。

なぜこれほど注目されているのでしょうか?

その特徴は、人工知能によって学習させられた大規模なテキストデータを分析し、まるで、生身の人間が答えているかのような自然な文章を生成できることです。

人工知能・優秀なAIと聞くと、AmazonのアレクサやアップルのSiriをイメージする人が多いでしょう。両者ともに人工知能であることには変わりありませんが、アレクサとSiriは音声対話、ChatGPTはテキスト対話という違いがあります。また、アレクサやSiriよりも抽象的・感情的な対話が可能で、ユーザーのフィードバックを受けて自身の間違いを認識したり、人の気持ちになった回答ができたりします。

従来のchat AIは例題を作成し、回答を作成するための教師ありデータを作成し記憶させるモデルでしたが、この方法では大量の情報を作成しなければならず、回答にも偏りが生じ、思った回答を得られないという課題がありました。

今回のモデルはPre-training(事前学習)」と「Fine-tuning(微調整)」を行うことによって教師有りデータを大幅に削減し、対応範囲を大幅に向上させることに成功しています。
あらかじめAIに文法や文章の意味を学習させて(Pre-trainging)、その上で翻訳や文章分類などのタスクを学習させる(Fine-tuning)という方法を取ったのです。その結果、飛躍的に性能が向上した対話型チャットボットのモデルができたのです。

2021年までの知能を保持しておりプロトタイプの公開によって更なる知の育成が見込まれるモデルでありGoogleに変わる新たな情報収集手段となる可能性を秘めています。また、プログラミングに関する答えも豊富でChatGPTで簡単なプログラムを組めてしまうという点も話題性を秘めています。

ある部分では人間の能力を超える日も近いのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。本年も井口経営企画事務所を宜しくお願い申しあげます。

皆様のお役にたてるよう、本年もさらなるサービス向上に向け、気持ちを新たに取り組んでまいりますので、お気付きのことは何なりとご指導いただければ幸いです。
変わらぬご愛顧のほど心よりお願い申し上げます。

今年は高山市にて新年の集まりに参加しました。観光客も多く、経済復興を肌で感じる良い機会となりました。

日本の明るい未来を信じて邁進してまいりましょう。

年末年始休業日のお知らせ

今年も年の瀬を迎えあっという間の一年でした。 本年も大変お世話になりありがとうございました。 誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始の休業とさせていただきます。 年末年始 休業期間:2022年12月29日(木)から2023年1月4日(水)まで 来年もご愛顧賜りますようお願いたします。 皆様、よいお年をお迎えください。

スーパーアプリ

スーパーアプリとは、日常生活に使用するさまざまなアプリをひとつにまとめたアプリのことです。メッセージの送受信からSNS、さらに送金、ネット通販、決済などもスーパーアプリひとつで完結できます。

ひとつのアプリを起動するだけで、スマートフォンの画面上に分散しているアプリのアイコンを探して起動する手間から解放されるというメリットがスーパーアプリ化する所以なのでしょうね。

メッセージアプリとして国内最大級のユーザーを抱えているといわれているLINEは近年スーパーアプリ化し、さまざまなサービスを提供しています。決済ではLINEPay、音楽プラットフォームのLINE MUSIC、さらに投資もLINEアプリ上で可能です。

これからはスーパーアプリというプラットフォームの中にミニアプリ(例えば
トラベル、証券、保険などの各種サービス)が複数存在しすぐにアカウントを変えることなく利用できることがあたりまえになります。個人の趣向などAIによるお勧めサービスをスーパーアプリ内でリコメンドしてくれる仕組みもどんどん出てきます。
人間が調べる、意識することなくサービスを享受してもらえることはとても便利ですが、行き過ぎにも注意しつつ動向を見守りたいと思います。

 

花火

今年も梅雨明けから猛暑続きで年々堪えるようになってきましたね。暑さ対策を万全にこの夏を過ごしていきましょう!

先日、テレビで長岡の花火大会を見る機会があり最初は何となく見ていたのですがあまりにも素晴らしく気が付いたらテレビに釘付けになっておりました。花火の大きさ、華麗さ、勇猛さなどすべてが表現された演出と音と映像との共演にも感動。

昭和20年の「長岡空襲」で亡くなった人を悼むために始まった長岡市の花火大会はコロナの影響で2年間中止され3年ぶりの開催だったそうです。

新潟県中越地震の復興を祈願して制作された「フェニックス」や打ち上げ時の直径が650メートルにもなる正三尺玉

「慰霊・復興・平和への祈り、疫病退散の祈り」を込めた花火のパワーをディスプレイ越しでも十二分に受け取ることができました。

炎は不浄なものを焼き尽くし、闇を照らすものなので、古来神聖なものとされています。「日」も「火」も同じく「ひ」と読むように、太陽に等しい存在で、人々が文化的生活を送るために不可欠なものでもあるそうです。あらゆる特別な炎を燃やす花火。

まもなくお盆を迎えますが、花火は送り火、迎え火の一種ともいわれており、ご先祖の霊を送り迎えする意味を深く受けとめ楽しんでいきたいと思います。

 

ミラーワールド

GWも終わり、そろそろ梅雨の季節になってきましたね。高温多湿の時期はなかなかつらいですが、夏はもうそこまで来ています。世界情勢や景気後退は気になりますがコロナも落ち着きつつありますので、気持ちを上げて乗り切っていきましょう!

先日、久々にリアル展示会に行く機会があり、新しい技術やサービス等に触れる機会がありました。

最近よく耳にするメタバースも展示テーマに掲げる企業が増えたように思います。Facebook社がmetaに社名を変更したりなにかと話題になってますね。

仮想空間に作られる世界の一つなのですが、現実の都市や社会のすべてが1対1でデジタル化された世界を表現する用語としてミラーワールドと表現しています。

ミラーワールドとメタバースとの違いについて改めて確認してみました。

メタバースは、目の前にある現実世界とは関係がない「ここではない想像の世界」をインターネット上に作り出すもので、ミラーワールドは現実にある世界をデータ上に鏡のように写し出した世界です。

ミラーワールドが現実の投影だとするならば、メタバースは現実とは異なるもう一つの世界を指すのです。

そういえば2000年代にセカンドライフという仮想空間が流行りましたね。不動産売買や物販などができ大手企業がセカンドライフ内に広告を出すことなども話題となりました。メディアでも大きく取り上げられましたがいつのまにか消え去っています。

なぜ続かなかったのでしょうか?

①操作に必要な端末のスペックが高すぎて浸透しなかった
②仮想空間内でユーザー間の交流イベントがなかった
③セカンドライフ内の仮想通貨(リンデンドル)が一般に普及しなかった。有料
サービスが多すぎて参入障壁がたかい。

その時は上記の様な理由で消滅してしまったようです。アプローチはよかったのですが、時期尚早だったということでしょうか。

これらはARやVR技術を利用して仮想空間を投影しその中で自分のアバターを操作して活動するといった類のものです。ある種のパラレルワールドなのかと思います。インターネットの次はミラーワールドが次世代プラットフォームになるということだそうですが、今回は定着するのかどうか注目していきたいと思います。

デジタル化が進む今日、アナログの良さとデジタルの合理性を組み合わせた発想が大事です。デジタル空間は情報の宝庫でもありますが、誤った情報も乱立していると思われますので選別する目をもちつつ考えを巡らせたいと思う今日この頃です。