アジャイルとは、ITシステムの開発概念のひとつで、小さな開発サイクルを何度も繰り返していく手法のことを指します。アジャイルの語源は英語の「Agile:素早い」です。素早い対応を実現でき、新しいアイデアを具現化していくためにはより良い手段です。近年、この手法を取りい入れるプロジェクトが増加しています。
従来のウォーターフォールは、計画からリリースまでの工程は、開発期間中それぞれ1回のみ行います。リリースを細かく何度も繰り返すアジャイルとの大きな違いは、ひとつの開発工程で全機能の作業を完了してから次に進む点です。
どちらもメリット・デメリットがありますが、これからの開発はアジャイル手法を採用すべきです。
具体的なケースとして、自動車や宇宙開発を見た場合、アメリカや中国はソフトウエアを中心としたスタートアップビジネスが数多く誕生しています。
電気自動車の発展や民間ロケット企業の発展など、アジャイルの考え方なしでは実現しないことなのだと思われます。
日本の産業は全機能の作業を完了してから、世に提供するという方法を長らくとってきました。もちろんこの手法での開発生産はとても大事なことです。日本の高度経済成長を支えた伝統的なウォーターフォール手法だとも言えます。
これからの主流はメカニズムはシンプルに、ソフトウエアで制御していくということが当たり前になっており従来の技術的視点にも変化がおきています。身近なものでいえばスマートフォンがその典型ですね。OSは常にバージョンアップされ本体の作りをシンプルかつ頑丈に作ることにより長く利用できたり、リビルドして再利用することもできるようになっています。
電気自動者は走るスマートフォンでソフトウエアはバージョンアップすることにより最新の機能を手に入れることができます。また、ロケットも少しづつ開発を行いトライアルアンドエラーを繰り返し実績を積むこと、ロケットを地上に戻し再利用するという方法で革新的な宇宙開発に貢献しています。
これらの実績多くはアジャイル開発で実現しています。
日本も諸外国の取り組みを参考に素早く開発しリリースするサイクルを生むための手法を確立する時期にさしかかっています。積極的にアジャイルを推進すべきと考えます。